ジャネットは、ヨガを始めて数年で、見栄えのよいアーサナのほとんどを達成したものの、心のなかでは、ヨガの古典が描く平和と安らぎの境地から遠ざかっていくように感じていた。ヨガの教えと仏教の教えを統合させ、日常生活に生かす修練を続けた結果、長年続いたうつ病の症状が改善し、深い平和の感覚を見いだせるようになり、なによりも、ありのままの自分を受け入れられるようになった。
仏教学の修士号を持つジャネットは、ヨガの古典、仏教、精神性を中心に、ヨガとマインドフルネス講師として指導する。感情の理解と解剖学の知識に重点を置き、陰陽ヴィンヤサヨガのテクニックを用いたクラスを展開する。
TEDx登壇のほか、『Living with Yoga and Mindfulness』『The Darkness and Light of Life』『The Spirituality of Relationships – the Relationship with the Self』など、中国語での著書も多数あり、香港の「The Buddhist Compassion」誌にコラムを寄稿するほか、アジア圏の新聞、雑誌、ラジオのトークショーなどへの露出も多い。
ヨガティーチャートレーニング、ワークショップ、リトリートのほか、香港大学および「チャンアカデミー」の仏教カウンセリング修士課程で客員講師を務めている。マインドフルネスに基づく認知療法(MBCT)の基礎コースの元客員講師であり、禅マスターのティク・ナット・ハンが主催するリトリートでヨガを指導した経験を持つ。
香港がん基金、ダルマ太鼓山基金香港、マギーズ・キャンサー・ヒーリングセンター、新生精神康復協会などの非営利団体とのコラボレーションを通して、地域社会の調和と癒しを促進している。
マインドフルネスのプラクティスは、どんな状況にも動じない平穏さを育んでくれます。マインドフルネスは常にポジティブ思考を保つことではなく、あるがままを受容する姿勢を指します。
多種多様なスピリチャリティを学び、自分自身について探求し、他者をつぶさに観察するなかで、どの教えもひとつの真実を指し示していることに気づきました。それは、人生は成長し、拡張し、自由と表現を求めるものであり、人生は光と陰、その両側面を内包しているということです。自分自身に備わる真の可能性を見い出す旅は、あるがままの自分自身を受け容れることから始まるのです。
ジャネットのティーチング(グループレッスン、プライベートセッション、ワークショップ、リトリート、ティーチャートレーニングなど)は、対象によって講義内容は異なるものの、一貫して参加者の“気づき”を促し、日常生活に生かせるようにプログラムされています。座った瞑想、ヨガのアーサナ、自己内省のプラクティス、またマインドフルネスを日常に取り入れる方法など、多様なアプローチで展開されています。
アーサナとアーサナを流れるようにつなげるシークエンスを取り入れるヴィンヤサ。立位、リズミカルなフロー、アームバランス、逆転、後屈など多様なアーサナを用いて、自身の快適な領域を広げていく陽ヨガ。座位や仰向けのポーズを保ち、靭帯や筋膜などの結合組織をストレッチすることで内側のエネルギーの流れを活性化する陰ヨガ。陽ヨガは体の耐性や筋肉の強さをつくるとともに、陰ヨガではゆだねる、受容するなど内側の質を育みます。
陰陽ヨガは、生徒の状態によって、汗が滴り落ちるようなアクティブなプラクティスにも、癒しの体験にもなり得ます。その時々の内側のバランスを探ることで、毎日の生活に穏やかさがもたらされるでしょう。
困難な体験は姿を変えた「師」です。正しく理解すれば幸せな人生や自分自身の成長へとつながりますが、教訓の解釈を間違えてしまうとやっかいないことになりかねません。
プライベートカウンセリングでは心を開いて素直に会話をすることから始まります。クライアントの方の状況に応じて瞑想、内省日記、毎日の練習の宿題などを取り入れていただきます。